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2017年第1回みらいエンパワメントカフェ

.29 2017 Event comment(0) trackback(0)
4月最後の金曜日、みなさまプレミアムなフライデーは過ごされましたか。
今回のブログ担当は、今年度4月より研究室の一員となりました修士1年の年野(としの)です。

そんなプレミアムフライデーの4月28日に、今年最初、第1回みらいエンパワメントカフェが筑波大学東京キャンパスで行われました。

東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学の辻一郎先生に「東日本大震災被災者における健康課題とその要因」というテーマで、ご講演頂きました。

講演タイトルバック


最初に、東日本大震災で被害を受けた宮城県内の各地域における保健衛生システムの復興に向けた支援を行っている東北大学大学院医学系
研究科 地域保健センターついてご紹介いただきました。センターは感染予防や母子保健、精神保健など8つのプロジェクトチームからなり、
被災自治体の保健衛生システムの復興および被災者の健康、安心と安全を目指し運営されています。

また、先生が現在も取り組まれている、被災者の生活環境や就労、経済状態、心身の健康状態などを長期間調査し、震災とその後の生活変化による健康影響を解明する、
宮城県における東日本大震災被災者の健康状態に関する調査についてもご説明いただきました。

辻先生アップ


調査は、年2回のアンケート調査(居住場所、睡眠状況:アテネ不眠尺度、こころの健康などに関して)、年1回の健診、
毎月の医療費、毎月の介護保険認定のデータを元に分析されております。

そこで見えてきたのは、地域のつながり(周囲への信頼感)と不眠やメンタルの問題との関係性、居住の種類が健康に及ぼす影響でした。

地域のつながり(周囲への信頼感)が弱い地域では、不眠やメンタルの問題が多く、仮設住宅入居期間の長い方ほどメンタルヘルスが不良であり、生活不活発、
地域のつながりも少なく、経済的にも苦しいということをご教示いただきました。

また、民賃みなし仮設に居住されている方はプレハブ仮設に居住されている方よりも、生活習慣、健康状態、
心理社会の各面でハイリスクであるという結果がとても興味深かったです。

その理由としては、個人情報保護のため行政も情報開示せず、プレハブ仮設と違いどこに住んでいるのかわかりにくいことから、
民間からの支援も届きにくく孤立しやすいことをお示しくださり、保健医療従事者として何ができるのか考えさせられました。

そして、今後の日本の課題として、高齢者など人々の地域での孤立化が招くニーズの潜在化を挙げられていたことが印象的でした。

辻先生、本日は貴重なご講演を本当にありがとうございました!
私たちが、これからの日本をどう捉え、どう向き合っていくべきか考えるとても貴重な機会をいただきました。

お忙しいところお集まりいただきました皆さまも、ありがとうございました。
また次回もお目にかかれますことを楽しみにしております。

年野朋美(としのともみ)
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